「キーン」「ジー」と耳の奥で鳴り止まない不快な耳鳴りに悩まされていませんか。
耳鳴りは一時的な疲労だけでなく、難聴や自律神経の乱れ、重大な疾患のサインとして現れることもあります。放置すると悪化や長期化につながる恐れがあるため注意が必要です。
本記事では、耳鳴りが起こる仕組みから音の種類別の症状、受診の目安まで分かりやすく解説します。
耳鳴りとは?仕組みと基礎知識

耳鳴りが起こるメカニズム
耳鳴りは、周囲で音が鳴っていないにもかかわらず、耳や頭の中で音が聞こえるように感じる現象です。
多くの場合、内耳にある有毛細胞(音を感知する細胞)の障害や、音の情報を脳へと伝える聴神経・脳の働きの異常によって生じます。
聴力が低下すると、脳が音を補おうとして感度を過剰に引き上げるため、雑音として知覚されやすくなります。
一時的な耳鳴りと慢性の耳鳴りの違い
ライブ会場など大音量の環境にいた後に起こる一時的な耳鳴りは、耳の細胞の疲労によるもので、安静にしていれば自然に回復することが大半です。
一方、数週間から数か月以上にわたって音が鳴り止まない「慢性耳鳴り」は、加齢性難聴、突発性難聴、メニエール病などの疾患や、自律神経の乱れが背景にあることが多いため、専門医の診断が必要です。
耳鳴りの症状の特徴と聞こえ方のタイプ

音の種類による分類(キーン・ジー・ザーなど)
耳鳴りは人によって聞こえる音の高さや質が異なります。
- 高音性耳鳴り(「キーン」「ピピー」など)金属音や電子音のような高い音。加齢に伴う難聴、突発性難聴、騒音性難聴などでよく見られます。
- 低音性耳鳴り(「ブーン」「ゴー」など)モーター音や風の音のような低い音。耳管狭窄症、低音障害型感音難聴、メニエール病の初期などに多く現れます。
- 拍動性耳鳴り(「ドクドク」「ザーザー」など)脈拍に同期して聞こえる音。血流の乱れや血管の異常、筋肉の痙攣などが原因となるケースがあります。
片耳だけに起こる場合と両耳に起こる場合
片耳だけに突然強い耳鳴りが発生した場合は、突発性難聴などの急性疾患が疑われるため、早期(発症から数日以内)の耳鼻咽喉科受診が重要です。一方、両耳に徐々に現れる耳鳴りは、加齢性の難聴や全身の疲労、ストレスによる自律神経の乱れなどが関係しているケースが多く見られます。
めまいや耳の閉塞感を伴う症状
耳鳴り単体だけでなく、周囲が回転するようなめまい、立ちくらみ、耳に水が入ったような詰まり感(耳閉感)を伴う場合は、内耳の内リンパ水腫(メニエール病)や中耳炎などが疑われます。放置すると難聴が固定化するリスクがあるため、併発症状の有無を確認することが受診の重要な目安となります。





